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○下痢

赤ちゃんの下痢の原因のほとんどはウイルス感染。
冬にはロタウイルスによる冬季下痢症が流行します。細菌性のものはめったにありません。

■症状と経過

  • 原因のトップはかぜなどのウイルス感染
    軽いかぜでも下痢をすることがあります。これは腸につくウイルスが炎症を起こすため。
    便がいつもよりゆるく、回数も普段より2〜3回多くなる程度でそれほど重くならないことがほとんどです。3〜5日で自然におさまってきます。

  • 冬季下痢症は白い水様便が続く
    冬季下痢症の多くは突然吐いて、続いて下痢が始まるという順序で起こります。嘔吐は半日程度で治まることもあれば、1〜2日続くこともあります。
    下痢が始まると嘔吐は治まりますが、下痢は次第に激しくなり、まるで水のような白い便がシャーシャー出ることも。
    冬季下痢症が白色便性下痢症とも呼ばれるのは、このためです。
    一時は1日に10回以上も水様便が出ますが、4〜5日から1週間程度で徐々に元のうんちに戻っていきます。

 ■病院へ行く目安

  • 嘔吐を伴うときは早めに受診を
    嘔吐がなく、うんちの回数がいつもより1〜2回増えた程度なら家で様子を見ていてかまいません。
    でも、いつもよりゆるいうんちが1日5〜6回以上に増えて、赤ちゃんの機嫌が悪いようなら病院へ行きましょう。下痢に嘔吐が伴うときは脱水症の恐れがあります。
    なるべく早めに受診を。特に水分をほとんど受け付けず、ぐずって泣いてばかりいたり、元気がなくなってきたりしたときは、既に受診していても、もう一度病院へ。

  • 気になる症状があるときはすぐ病院へ
    赤ちゃんが痛そうにおなかを丸めていたり、血便が出た、高熱が出ているなどというときは急いで受診しましょう。うんちのついたおむつも持参します。
    また一度受診した後、激しい下痢は治まってもゆるい便が続くときは再受診しましょう。下痢が原因で乳糖を分解する酵素の働きが悪くなっていることもあります。

■おうちでの看護

  • 水分補給をして脱水症予防を
    下痢のときに第一に家庭ですべきことは水分補給です。下痢のピーク時にはどんどん水分が失われるので、授乳の合間にもこまめに飲み物を与えます。医師の指示がなければミルクを薄める必要はないでしょう。
    飲み物は白湯やお茶など赤ちゃんの飲めるものを、欲しがるだけ与えてください。イオン飲料や野菜スープなどは、失われた体内の電解質(ナトリウム、カリウム、クロールなど)を補えるので下痢のときの飲み物に適しています。果汁は糖分が多いので、下痢をひどくする心配もあるのですが、それしか飲めない場合にはかんきつ類を除いて飲ませてもかまいません。
    吐き気があるときには、少量づつ飲ませるようにします。飲ませた後、様子を見て吐かないようならもう一度。吐くときはしばらく待って、さらに少量ずつ与えるようにします。大変ですが、根気よく続けてください。

  • 離乳食はやわらかいものを
    食欲があれば、いつもより消化のよいメニューを用意して離乳食を続けてもかまいません。ただし消化しにくいたんぱく質や脂肪分の多い食品はなるべく避け、でんぷん質を中心にします。おかゆや煮込みうどん、いも類のベタベタ煮などがいいでしょう。
    下痢が多少治まるまでは、普段よりやわらかめにして量も少なめに与えます。
    あまりに下痢がひどい場合は、離乳食を中断したほうがいいこともあるので、受診した医師に相談を。

  • 続けて解熱剤を使うときは間隔をあけて
    赤ちゃんが38.5度以上の高熱のために苦しそうな様子だったら、解熱剤を使ってもいいでしょう。
    続けて使うときは3〜4時間以上間隔をあけます。間隔をあけずに使うと逆に熱が下がりすぎる可能性があるので、必ず用法に従って使うようにしてください。
    解熱剤を使ったときは急速に熱が下がり、同時にたくさん汗をかくので着替えはこまめにします。
    襟元から背中にかけてガーゼをはさみこんで汗を吸わせてから抜き取るのも一つの方法です。
    赤ちゃんが嫌がらなければ、冷やしてあげてもいいですね。

  • おしりのケアにも気を配って
    下痢の間はおむつかぶれを起こしやすいので、まめにおしりを洗って清潔を心がけましょう。ふいただけよりもずっときれいに汚れが落ちます。熱がなく機嫌がよければサッとお風呂に入ってもかまいません。おしりを中心に洗い流し、短時間で切り上げます。
    お風呂に入れないときも、シャワーや座浴でおしりだけ洗うようにしましょう。洗うことがおむつかぶれの予防にもなりますし、おむつかぶれになったときの一番の治療にもなります。ただ、ひどくなってしまったときは受診して、薬を処方してもらいましょう。

「ベビーエイジの3歳までにかかりやすい病気」から抜粋

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