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Dr.Nのレディースクリニック
第43回 性器脱
性器脱(子宮脱)は、子宮を支える靭帯や骨盤底の筋肉が弱くなったために子宮が支えきれなくなり、段々と下に下がってきて子宮が膣を通って外陰部に顔を出してしまった状態のことです。


Q:出血があり、腰も痛かったので病院に行くと「性器脱」と言われました。あまり聞きなれない病名でびっくりしてしまったのですが、どんな病気ですか?

おそらく子宮脱のことだと思いますが、子宮を支える靭帯や骨盤底の筋肉が弱くなったために子宮が支えきれなくなり、段々と下に下がってきて子宮が膣を通って外陰部に顔を出してしまった状態のことです。

子宮の前にある膀胱や後ろにある直腸も一緒に下がってきて膣外に脱出することもあります。
原因としては、加齢によって靭帯や筋肉が弱くなったこと・妊娠出産を繰り返すことで膣や子宮を支えている組織がゆるんだこと・先天的な要素、などが挙げられます。

Q:性器脱で手術をすすめられました。尿もれもひどく悩んでいたのですが、これはこの手術で防ぐことができますか?

子宮が下がってくると、子宮の前にある膀胱を圧迫してしまうので、下腹部の違和感や圧迫感のほかに尿失禁や頻尿・排尿障害などの症状が現れます。
子宮脱の手術はいろいろな方法がありますが、代表的なものは経膣的に子宮を全部とって膣の壁を縫い縮める方法です。
膀胱を圧迫していた子宮がなくなるので、圧迫感などの症状は改善しますし、一緒に下がりかかっていた膀胱も膣壁を縫い縮めることによって持ち上げることができますから、これらの不愉快な症状はかなり改善が期待できます。

Q:以前子宮を手術でとっています。それなのに「性器脱」といわれました。そんなことってあるのですか?

以前の手術が子宮を全てとるものだったのか子宮の一部をとるものだったかにもよりますが、性器脱で下がってくるのは子宮だけでなく膀胱や直腸も下がってきます。
子宮がある場合に比べて下がってくる頻度も少なく、程度も軽いと思われますが、子宮がないからといって性器脱にならないわけではないのです。

Q:性器脱の治療はどのようなものがありますか?

大きく分けてぺっサリー挿入方と手術があります。
どの治療法を選ぶかは、年齢や子宮の下がり具合によって異なってきます。

ペッサリー挿入法は、膣内にペッサリーを入れることで子宮を下から支える方法で、外来で簡単にできます。
しかし、1〜2ヶ月に1回定期的に受診していただかなければならず、子宮の下垂がひどい場合はあまり効果が期待できません。

手術は、妊娠の希望があるかどうか、性生活があるかどうかで若干方法が異なってきます。
お腹の手術を受けたことがない場合は、膣からの手術が可能ですが、お腹の手術をしたことがあったりお腹の中に炎症を起こしたことがある場合は、お腹を開けて子宮を取り出すことになります。

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