Q:現在妊娠中なのですが、私自身がB型肝炎にかかっています。母子感染すると聞いたのですが、大丈夫でしょうか?
お母さんがB型肝炎ウイルスを持っていると、産道を通って生まれるときにお母さんの血液を浴びて赤ちゃんがウイルスに感染してしまいます。これを母子感染といいます。
日本では、この母子感染を予防するために、妊婦検診の初期にB型肝炎のウイルス検査を行うことになっています。
現在かかっていらっしゃるということは、この検査が陽性だったということでしょうか。
陽性の場合、赤ちゃんが感染してキャリアになる可能性が高くなるのですが、予防方法がありますのでご安心ください。
出産直後と生後2ヶ月・5ヶ月に免疫グロブリンとワクチンの注射をすれば、母子感染を防ぐことができます。
出産前、つまりお腹の中にいる間に赤ちゃんが感染してしまうことはありませんので、出産後きちんと予防接種してもらえば大丈夫ですよ。
Q:B型肝炎はセックスによって感染すると聞きました。ほかにも感染ルートはあるのでしょうか?
B型肝炎ウイルスは血液や精液を介して感染します。
そのため、感染ルートとしてはセックス以外にも、血液感染・輸血・母子感染や刺青・覚せい剤のまわし打ち、などがあげられます。
Q:B型肝炎ってどんな病気? 予防方法はある?
B型肝炎には急性肝炎と慢性肝炎の2種類の発症パターンがあります。
成人になってからB型肝炎ウイルスに感染することによって、急激に肝臓に障害を起こしてくるのが急性肝炎です。
現在のB型急性肝炎患者の多くは、キャリアとの性交渉で感染したものです。
一方、母子感染や2〜3才までの乳幼児期の感染によってキャリアになった人にB型肝炎ウイルスの感染が続き、成人になって発病するのが慢性肝炎です。
どちらもウイルスの感染が原因ですから、まずは感染しないことが一つの予防方法です。
母子感染や乳幼児期の感染に関しては、前述したとおり免疫グロブリンとワクチンの注射を行うことでキャリアになるのを予防できます。
成人になってからも、予防接種により抗体が体内にできれば、その後の感染を予防することができます。
また、感染の機会を持たないのも大事な予防法です。
輸血での感染は現在ほとんどないといってよくなりましたから、一番危険なのは不特定多数との無防備なセックスです。
複数の相手を持たない、コンドームを正しく使用することが大切です。
また、すでに感染してしまった人に関しては、ウイルスの増殖を抑える高ウイルス薬のインターフェロンの注射とラミブジンの服用が有効です。
Q:3人目の子供を生むときに検査で、B型肝炎で陽性反応がでて、キャリアと診断されました。キャリアとは何ですか? 何でキャリアになってしまったのか、いくら考えても分からず悩んでいます。
キャリアというのは、ウイルスに感染しても抗体(=ウイルスを体外へ排除する兵隊のようなもの)ができずに、ウイルス感染が慢性化した人のことを言います。
普通は、新生児期や乳幼児期の免疫機構がしっかり出来上がっていない時期にウイルスに感染した人がキャリアになります。
逆に、成人になってからウイルスに感染しても、きちんと免疫機構が働くため、通常は急性肝炎で終わり2〜3か月で完治します。
成人になってからの感染でキャリア化するのは、感染時によほど免疫機構が落ちて抗体が作られなかったケースなどが考えられますが、非常に稀です。
3人目の妊娠で検査が陽性だったという事ですが、1人目や2人目の時は陰性だったのでしょうか。
ずっと陽性なのであれば、おそらく母子感染か乳幼児期の感染でキャリアになっていたけれど自分では知らなかったというケースですね。
途中で陽性になったのであれば、成人になってから前述のいずれかのルートで感染し、抗体が産生されなかったと考えられます。
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