Q:45歳で思いがけず子供を妊娠しました。高齢出産になってしまうと思うのですが、何かリスクなどはありますでしょうか。
高齢になればなるほど、卵巣機能の低下によるホルモン不足や卵子の染色体異常が起きやすくなるなど、妊娠の継続や安全なお産にとって不利な条件が重なってしまいます。
高齢妊娠・出産のリスクは次のようなものがあります。
- 卵子に染色体異常が起きやすく流産しやすい
- ダウン症の出生率が高くなる
- 子宮筋腫などの合併症妊娠が多くなる=流産・早産のリスクが高くなる
- 妊娠中毒症になりやすい
- 低体重児になりやすい
- 難産になって帝王切開になる率が高くなる
などです。
しかし、高齢での出産が不可能なわけではありませんし、年齢が高くなれば母親に精神的・経済的余裕が出てくるというメリットもあります。
合併症やリスクを最小限にするためには、規則正しい食事と生活・充分な休息・適度な運動・厳重な体重管理、といったことが大切になってきます。
Q:卵子も年をとるごとに古くなると聞きました。本当でしょうか? もし本当だとしたら何か支障はありますか?
男性の精子は何歳になっても約72時間ごとに作り変えられていますから、古くなっていく心配はありません。
一方、女性の卵子は胎児の時にすでに一生分が卵巣の中に用意されており、おぎゃ−と生まれた瞬間からあとはひたすら年をとっていくということになります。
なので、高齢になればなるほど、特に35歳を過ぎると、卵子はどんどん古くなっていってしまうんです。
古くなるということは、外界からの色んな影響が蓄積されていってしまうということです。
その影響によって年齢とともに、卵子の染色体異常の確率が高くなっていきます。
ちなみに、ダウン症の発症率は33歳で1000人に1人、34歳で1000人に2人、35歳で1000人に3人・・・・といった感じでどんどんあがってしまいます。
また、卵巣そのものの機能も、やはり35歳を過ぎると年齢とともに低下していきます。
35歳以上の妊娠を高齢妊娠として区別するのは、こういった様々なリスクが出てくるためです。
Q:40歳過ぎての初産なので羊水検査をすすめられました。とても迷っています。メリット、デメリットを教えてください。
羊水検査は出生前診断の一つで、ダウン症などの染色体異常を胎児の細胞から発見する検査です。
羊水には胎児の細胞も混ざっているため、お腹の上から超音波を当てながら細い針を羊水の空間に刺して数十mlの羊水をとってくる事で、直接胎児に影響を与えずに検査をすることができます。
メリットは、染色体異常の可能性を心配しながら10ヶ月まで過ごさなくてもいいという点です。
デメリットは、検査できる期間が15〜18週と限られていること、羊水検査が原因で流産する確率が数%ですがあるということ、実際に染色体異常が見つかった場合その後の妊娠継続をどうするかご両親に決めていただかなければならないこと、またそのタイムリミットが検査から1ヶ月弱という非常に差し迫った決断になること、などです。
羊水検査は母体への負担も少なくはありませんし、気軽に受けられる検査ではありません。
まずは、検査の内容やその後のカウンセリングについてきちんと主治医の先生と相談されてください。
また、「クワトロテスト」という血液検査だけでできる染色体異常の検査がありますから、まずはその検査を受けられてみて、異常が疑われる場合のみ羊水検査をするというのも一つの方法です。
Q:妊娠するのですが、流産してしまいます。自分が40歳過ぎて高齢ということと流産は何か関係があるのでしょうか? 流産を防ぐ方法というのがあれば教えてください。
妊娠はするのに流産を繰り返してしまう場合を「習慣流産」や「不育症」といいます。
原因は、
- 胎児側の問題(染色体異常など)
- 子宮の問題(子宮が小さかったり筋腫があるなど)
- 母体の合併症の問題(糖尿病や血栓傾向など)
- 卵巣機能の問題(黄体機能不全など)
といったものが挙げられます。
これらの原因は、母体が高齢になるほどどれも確率は高くなってしまいます。
まずは、子宮に筋腫など妊娠継続の妨げになる病気がないかどうか、また全身の合併症がないかどうかを検査する必要があります。
また、卵巣機能も年齢とともに低下していきますのでホルモン値を測ってみて、値が低いようならホルモンを補充したほうがいいでしょう。
流産を防ぐためには、まずは原因がないかどうかを検査して、明らかな原因がある場合はその治療を優先します。
筋腫があれば筋腫を手術でとる、糖尿病があれば血糖コントロールを充分にしてから妊娠するということです。
また、血栓予防のために妊娠初期に小児用バファリンを飲んだり、着床や妊娠継続を助けるために排卵後に「ゴナドトロピン」や「黄体ホルモン」の注射をしたりすることもあります。
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