Q:一人目を産んでから4年。そろそろ次の子をと思っていたのですが、続けて2度流産しました。病院の先生によると、自己抗体があるとのことです。これっていったい何なのですか?
自己抗体とは、自分の体の組織に対して反応する「抗体」のことです。
「抗体」というのは、普通体の外から進入してくる異物を「敵」と認識して排除し、自分の身体を守るための兵隊のようなものです。
本来は自分の体は「敵」とは認識せず、何も反応は起きないのですが、なぜか自分自身の細胞やたんぱく質を異物として認識し、攻撃してしまう「抗体」を作ってしまうことがあります。
これらは「自己免疫疾患」といい、関節リウマチやシェーグレン症候群など様々な病気が含まれます。
はっきりした原因は解明されていません。
自己免疫疾患の中でも、全身性エリテマトーデス(SLE)や抗リン脂質抗体症候群などは習慣流産の原因になると言われています。
免疫異常による影響や、血栓が出来やすくなるためと考えられています。
Q:流産しました。姑は私が仕事をしていたからだと言います。確かに立ち仕事できつい仕事だったのですが、それで流産するということはありますか?
妊娠何週くらいの流産だったのでしょうか?
お仕事の影響が全くないとはいえないかもしれませんが、妊娠初期の流産の場合、そのほとんどが胎児の致命的な染色体異常が原因です。
偶発的な致命的染色体異常(普通に育っても生存不可能なくらいの染色体異常のこと)が起きる割合は、実は1回の妊娠で約15%という比較的高い出現頻度なんです。
なので、お母さん側に何も原因がなくても、7分の1の確率で自然流産してしまうことになります。
また、この染色体異常の発生頻度は年齢が上がるにつれて上昇します。
もちろん、染色体に何も異常がなくても、妊娠初期にお腹に強い衝撃が加わったり、極端に寒い環境で過ごしてしまったりすると流産の原因になることはあります。
そういった要因がなく、出血や腹痛もなく順調に経過していれば、立ち仕事を続けることが流産の原因になるとは考えにくいと思われます。
Q:流産になりやすい体質の人ってやっぱりいるのですか?
上に書いてあるように、流産の原因のほとんどは偶発的な染色体異常によるものですが、中にはお母さん側の合併症や体質などによって流産になりやすいこともあります。
流産の原因になりやすい合併症は
- 子宮の形態異常(子宮奇形・子宮筋腫・子宮腔癒着症など)
- 感染症(トキソプラズマ・梅毒など)
- 内分泌異常(黄体機能不全・抗プロラクチン血症・甲状腺機能異常・糖尿病など)
- 凝固異常(血栓傾向)
- 免疫異常(自己免疫疾患・同種免疫異常など)
- 染色体異常
などです。また、高齢になればなるほど、流産の確率は高くなります。
Q:流産のあと手術が必要ですと言われました。これはなぜ?
流産には、出血とともに自然に胎児ごと出てきてしまう「完全流産」と、出血はしても子宮の中に袋が残っている「不全流産」と、出血も何もないけれど胎児の生存が確認できない(心拍が見えない・時間をおいても大きくなっていないなど)「稽留流産」があります。
完全流産の場合は、子宮の中もほぼきれいになっているはずなのでそのまま様子を見ていてもいいのですが、不全流産や稽留流産の場合、子宮の中に残っている袋をきれいにお掃除する必要があります。
そのままにしておくと感染の原因になってしまったり、いつまでも妊娠が継続している状態になってしまうので、お母さんの子宮にとっては非常によくない状態です。
おそらく、この子宮の中のお掃除のための手術が必要と言われたのではないかと思われます。
Q:流産ばかりしています。これは治療で治るものですか? どうしても赤ちゃんが欲しいのです。
まずは流産の原因が何かによって、治療可能な場合と難しい場合があります。
流産を繰り返すけれど特に原因がない場合は、妊娠初期に血栓を予防するお薬を飲んだり妊娠前から遠赤外線で骨盤内の血流をよくしてあげたりして出来るだけ流産しにくくすることは出来ますが、効果が期待できないこともあります。
流産の原因がはっきりしていて、それが子宮筋腫や内分泌異常など治療可能なものである場合は、まずきちんとそれらの治療をすることによって流産のリスクをかなり下げることが出来ます。
流産の原因が夫婦の染色体異常などの場合、治療法はありませんが遺伝子相談をするなどの方法があります。
まずは、原因となる合併症がないかきちんと検査してもらい、治療できるものはしっかり治療してみてください。
体重のコントロールや、生活リズムの改善、ストレスを軽くする工夫もしていくといいでしょう。
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