Q:外陰部がただれたので病院へ行くと、梅毒という診断を受けました。ほっといて大丈夫でしょうか?
放っておいてはいけません。すぐに治療が必要です。
梅毒は、キスや性交により、梅毒トレポネーマパリダムというスピロヘータが感染することによって発症します。
約3週間の潜伏期間の後に、感染した部分に硬いおできができたやがて潰瘍になります(硬性下疳)。
外陰部のただれはおそらくこの状態だと思われます。
これは「第1期梅毒」といって、梅毒の症状の初期に当たります。
この時点で、ペニシリン系の抗生物質を約4週間程度飲めば、ひどくなる前に治療することが可能です。
このまま放置しておくと、全身にバラの花びらのようなバラ疹などの皮膚症状が現れてきたり=第2期、さらに数年後には皮膚・骨・筋肉・内臓にもゴム様のしこりができ=第3期、最後には脳や神経が侵されて歩行麻痺や痴呆症のような症状が出現します=第4期。
Q:梅毒の診断を受けてしばらくすると全身に発疹が出ました。
これは梅毒のせい? それとも別の病気を併発したの?
おそらく第2期梅毒の症状の一つである「バラ疹」だと思われます。
感染後3ヶ月頃から、全身に発疹が現れたり、小豆大の丘疹や乾癬・脱毛などの皮膚症状が出現してきます。
ただ、梅毒感染者はHIVにも感染しやすいという報告があります。
HIVでも発疹などの皮膚症状が現れることがありますから、梅毒に感染した場合はHIVの検査も一緒に受けることをおすすめします。
Q:妊娠4カ月ですが、梅毒との診断を受けました。
母子感染しないか心配です。
妊娠初期の検査で必ず梅毒の感染の有無を確かめることになっているはずですが、その時は陰性で4ヶ月に入ってから陽性になったということでしょうか。
妊娠初期に感染が確認された場合、胎盤が完成する前にペニシリンなどの抗生物質できちんと治療すれば、胎児にうつる心配はありません。
感染に気付かずに治療しないまま過ごしてしまうと、産道感染することは稀ですが、胎内感染で先天性梅毒児になる可能性があります。
Q:過去に一度梅毒になり、完治したと思っていたのですが、再び感染してしまいました。
なりやすい体質というのはあるのでしょうか?
他の性感染症にかかっていたり、体力が極端に落ちていれば、感染のリスクは高くなりますが、基本的に「感染しやすい体質」というものはありません。
体質というよりも、感染しやすい環境や性行動に問題があります。自分だけ完治していても、パートナーが同時に治療していなければピンポン感染を繰り返してしまいます。
何度も性感染症を繰り返すということは、感染のリスクが高い性行動の習慣があるということですから、まずはセーファーセックスを心がけることが大切です。
セーファーセックスとは、必ずコンドームを正しく使うこと・パートナーを限定すること・定期的に性感染症の検査を受けること、などによって感染のリスクを最小限にすることです。
梅毒の血清反応検査を夫婦そろって受けたのですが、私だけ陽性でした。
感染する覚えがないのですが、どういうことでしょうか?
梅毒の血清反応は、治療後も長期にわたって陽性にでることがあります。
きちんと治療した後ならばパートナーに感染させる心配はありません。
現在のパートナーが陰性という事は、過去の感染による陳旧性梅毒の可能性もあります。
感染の機会に心当たりがないとのことですが、過去に梅毒の治療をしたことがあれば、現在血清反応のみ陽性に出ているということもありえます。
稀に「生物学的偽陽性」といって、本当は感染していないのに反応が陽性に出てしまうことがありますので、どうしても身に覚えのないことでしたら再検査をしてみるといいでしょう。
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