Q:病院で尖圭コンジロームと診断されました。
これはどのような病気ですか?
ヒューマンパピロマーウイルス=ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因でおこる、性感染症の一つです。
感染から数ヶ月の潜伏期間の後に、外陰部・会陰・肛門の周囲・子宮頚部などにカリフラワー状の小さなイボ(腫瘍の一種)ができます。
痛みや痒みがないために、できたいぼを引っ掻いたりすると中からウイルスが飛び出してどんどん広がっていってしまいます。
イボがある間は感染力がありますので、性交によりパートナーにうつしてしまう危険性があります。
コンドームを使っても、他の場所にイボが接触してうつってしまいますから、完治するまでは性交は絶対にしないようにしましょう。
Q:尖圭コンジロームはイボが出来る病気だと聞きましたが、私の場合子宮ガン検診のときに言われました。
イボはどこにもできていないのですが……。
外陰部や会陰にできたイボは自分で見つけることもできますが、膣の中や子宮の入り口(子宮頚部)の病変は自分では分らないと思われます。
また、HPVに感染していても、ウイルスの遺伝子のタイプによってはイボができない場合もあります。
HPVには約90種類もの遺伝子のタイプがあり、そのうちのいくつかは、子宮頚部に感染することで子宮頸癌のリスクを高くしてしまうといわれています。
尖形コンジローマのイボはできていなくても、子宮頚部にHPVが感染するとウイルスは細胞の中に入り込んで細胞の癌化を促してしまいます。
子宮癌検診で発見されるHPV感染は、イボではなく細胞の形の変化によって分かるものなんです。
一度感染したらウイルスを細胞から追い出す事はできませんので、必ず定期的に癌検診を受けて早期発見できるように心がけてください。
Q:尖圭コンジロームに感染しています。
主人はまだ感染していないようなのですが、一緒に病院に行ったほうがいいのでしょうか?
尖形コンジローマはイボがあればそれを取り除く治療が必要ですが、感染前から治療する必要はありません。
ただし本当に感染していないのかは、現在症状がないというだけでは判断できませんので、数ヶ月間様子を見て病変が出現しないか注意しておく必要があります。
また、感染を予防できる唯一の方法は性交しないことですから、まずは感染の機会を持たないこと、そして、奥様がきちんと治療される事が大切です。
Q:尖圭コンジロームで手術をしたほうがよいと言われました。
できれば手術をせずに薬だけで治療したいのですが、可能でしょうか?
主な治療法は、電気凝固・外科的切除・冷凍療法・レーザー治療・制癌剤軟膏の塗布などです。
基本的に、レーザーや電気や薬品によって病変部を完全に取り除く事が重要なのですが、イボを全て取ることは簡単ではないため、治療には時間がかかります。
イボの数や範囲にもよりますが、軟膏だけで完治させるのは難しいでしょう。
また、見た目上は全てのイボを取り除いても、3ヶ月以内に約25%は再発してしまいます。
そのため、手術の後に再発予防として軟膏をしばらく塗ったりするケースもあります。
いずれにせよ、完治までには時間がかかること、そして治療後も定期的に再発していないかをチェックする必要があることを念頭においた上で、治療法については主治医とよく相談されてください。
現在妊婦です。尖圭コンジロームなのですが赤ちゃんに影響がありますか?
処方された薬は副作用とか大丈夫でしょうか?
出産の時に外陰部にイボがあるままですと、赤ちゃんに産道感染することがあります。
出産までに完全に治しておく必要がありますが、完治できなかった場合は帝王切開になる可能性もあります。
コンジローマの治療に使う薬は局所で作用する塗り薬ですから、赤ちゃんへの影響はありません。
→Dr.Nのレディースクリニックトップへ戻る
|