Q:茶褐色のおりものが出てきたので病院に行くと子宮頸管炎と診断されました。これはどのようなものですか?
子宮頚管炎というのは、子宮頚管=子宮の出口のトンネルが細菌に感染して炎症を起こした状態のことをいいます。
たいていはいきなり子宮頚部に炎症が起きるのではなくて、膣炎が奥まで広がって起こります。
完治させないと、さらに炎症が広がって、子宮の中や卵管・卵巣まで炎症が起きて「子宮付属器炎」となり、不妊の原因になったりする事もあります。
原因となる細菌は、大腸菌や連鎖球菌などの雑菌から、クラミジアや淋菌など性感染症の原因菌まで様々です。
症状は、臭いのきつい膿のようなおりものが出たり性交後に出血する事もあります。
ひどくなると、下腹部痛や発熱や排尿痛などの症状が出ることもあります。
ただし、ほとんど自覚症状がない事もあり、気付かずに慢性化させてしまうこともあるので注意が必要です。
Q:子宮頸管炎になってしまいました。これで4度目です。
何か予防する方法などありますか?
子宮頚管炎の原因菌は様々ですが、感染経路のほとんどがセックスによるものです。何度も繰り返すということは、パートナーの治療がきちんと出来ていないか、自分自身の治療が中途半端で慢性化していることが考えられます。
きちんと完治するまではセックスをしないこと・パートナーと一緒に治療をすること・日頃からコンドームを正しく使うことなどが、繰り返し感染しないためのポイントです。
Q:二人目ができなくて病院に行くと、子宮頸管炎が原因といわれました。
円錐切除をしたほうがよいと言われたのですが、手術しなくて治療する方法はないでしょうか?
子宮頚管炎が原因で不妊というよりは、子宮頚管炎がお腹の中まで広がって卵管がつまった事による不妊なのではないでしょうか?
この場合、最終的には体外受精しか方法はなくなってしまいます。
ただし、手術や通水法などによってつまっている卵管を通す治療もありますので、まずは主治医と相談されていてください。
子宮頚管炎そのものは円錐切除の対象にはなりません。
円錐切除というのは、子宮頚部(子宮の出口)に異常な細胞が出てきたときに診断と治療を兼ねて行う縮小手術の事です。
早い話、子宮頸癌の診断及び治療のひとつです。
最近、子宮頸癌の原因の一つとして、ヒトパピロマーウイルスというウイルスの感染によって子宮の出口に炎症が起こり、細胞が変化していくのではないかといわれています。
円錐切除を勧められたのは、不妊の治療のためではなく、このウイルス感染があったからかもしれません。
もう一度、主治医によく説明してもらってくださいね。
Q:子宮頸管炎とクラミジアはどう違うのですか?
子宮頚管炎は上に書いたとおり、子宮頚管という場所に起きる炎症全てを指しています。
クラミジアは、この原因となる菌の一つです。
クラミジアは、まず膣に感染し、そこから子宮頚部→子宮頚管→子宮付属器→お腹の中、と炎症を広げていきます。
炎症の広がり具合によって、子宮付属器炎だったり腹膜炎だったり、ひどいと肝臓の下に膿がたまる肝膿瘍という状態になったりします。
Q:妊娠中です。子宮頸管炎といわれたのですが、赤ちゃんに感染することはあるのでしょうか?
どのように治療していけばいいですか?
妊娠中の子宮頚管炎は、赤ちゃんへの感染よりも赤ちゃんを包んでいる膜である羊膜や絨網膜への感染が問題になります。
ここに感染が起こると、前期破水や切迫早産の原因になる事があるからです。
また、お産のときに子宮頚管炎が続いていると、赤ちゃんが産道感染を起こして、新生児肺炎や結膜炎になってしまう事があります。
治療としては、基本的には抗生物質の膣内投与・内服・点滴です。炎症反応の数字を見ながら、投与方法を使い分けていきます。
また、膣内の消毒と抗生物質の膣内投与を定期的に行っていく事もあります。
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