第8話「もう一つの臓器・腸内微生物」
私たちのからだは、およそ60兆個の体細胞でできています。そして、私たちの腸内にも100種類100兆個の微生物が住みついているといわれています。この微生物郡が、実は私たちの臓器と同じような働きをしているのです。私たちは、体内の「もう一つの臓器」に匹敵する腸内微生物群と共生しています。
そのようなわけで、腸内微生物群が元気になれば、宿主である私たちも元気でいることができますが、腸内微生物群が調子を崩せば、宿主である私たちも調子を崩してしまいます。それほど、腸内微生物群は、私たちの健康と大きくかかわっています。
これらの腸内微生物群は、私たちから栄養分をもらっているだけではありません。腸内微生物自身も有害な物質を分解・浄化したり、私たちの健康を維持するために必要なビタミンやホルモンをつくり出したりしながら、世代交代をはかっています。
他にも、タンパク質を合成したり、コレステロールの代謝、血糖値や血圧をコントロールしてくれたり、虫歯の予防にも一役買っているといわれています。これらの腸内微生物群によってつくられる腸内微生物の生態系を、腸内フローラといいます。この腸内フローラそのものが巨大な臓器のような働きをしており、腸内フローラがもう一つの臓器と呼ばれるゆえんなのです。
腸内微生物群がこのようにすばらしい働きをしてくれているにもかかわらず、私たちは塩素の入った水道水、つまり活性酸素が入った水を飲み続けて、腸内微生物群を痛めつけているのです。
この腸内フローラが崩れると、途端に有害な物質が大きな顔をして暴れ始めます。例えば、発ガン性物質として知られるニトロソアミンやヒスタミン、私たちをアレルギーで苦しめるインドールなどです。
これらの物質が横行すると、活性酸素を発生させて、さまざまな病気を引き起こしてしまいます。ニトロソアミンなどの発ガン性物質は、活性酸素を過剰に発生させるため、周囲の細胞や遺伝子が傷つけられてガンを引き起こすと考えられています。
こうした腸内フローラの状態を元に戻すには、ビフィズス菌や乳酸菌をたっぷりとって、生態系の乱れを修復することですが、すぐには改善されません。すなわち、ビフィズス菌たちの態勢が優勢に転じ、ニトロソアミンなどの有害物質が自然になくなるまで待たなければなりません。
それよりよい方法は、活性水素をたっぷりと含んだ還元水を飲むことによって、ニトロソアミンなどが放出する活性酸素を取り除いてその活動を抑制してやり、傷ついた周辺の細胞や内蔵を元に戻してやることです。そうすれば、腸内フローラも比較的すみやかに元の状態に戻っていくことになります。
話は変わりますが、みなさんは、便やおならは臭いものだと思っていませんか。腸内フローラが正常な状態にあれば、本来、便もおならもそんなに臭くないものなのです。
この悪臭の発生も、腸内フローラの乱れに起因しています。これが、腸内異常発酵と呼ばれるものです。
悪臭の原因物質が腸内異常発酵で形成されるのですが、それらは、硫化水素、スカトール、アンモニア、メルカプタン、ニトロソアミン、インドール、ヒスタミン、フェノールなどです。前記したようにニトロソアミンやインドールは発ガン性物質ですし、硫化水素やアンモニアは肝炎や肝硬変、C型肝炎の悪化原因に、ヒスタミンはアトピー性皮膚炎や花粉症、ぜん息の原因ともいわれています。このように、悪臭の原因物質は何らかの病気を引き起こす誘因物質ばかりなのです。
もし、便やおならの悪臭が気になるようでしたら、腸内フローラが赤信号を発信しているととらえてください。
こうした、便やおならの悪臭は、還元水を1週間ほど飲み(1日約2リットル)続けると便やおならの悪臭が気にならなくなります。
次回はガン細胞と還元水との関係についてお話します。
<参考文献>
『人間の体に「本当に良い水」はこれだ!!』九州大学大学院教授白畑寳隆/協和病院院長河村宗典共著p76〜p82 フォーシーズンズプレス発行
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