第9話「ガン細胞と還元水」
お母さんのお腹の中にいる胎児のときには、テロメラーゼという酵素が強く働いているために細胞は老化しません。しかし、胎児のからだができあがったある時期にテロメラーゼの遺伝子が眠ってしまい、そのときから私たちは年を取りはじめると考えられています。
ときとして、遺伝子が傷つけられたことが原因で、偶然眠っていたテロメラーゼの遺伝子が目を覚まし、細胞が老化しなくなって無限に増殖を始めることがあります。これが無限寿命をもつガン細胞です。ガン細胞はわがままな細胞で、本来の働きを忘れて他の細胞と協調することなく、活発に増殖し、悪液質という毒性物質を出して他の正常な細胞を殺しながら、転移・浸潤して全身に広がっていきます。大きな血管から無数の小さい血管を自分のところに引くことで、栄養を独り占めにし、どんどん肥太っていき、最後にはガン患者を死にいたらしめます。
奇跡の水や還元水(活性水素を多量に含む水)の多量飲用により胃腸内のポリーブの消失やガン組織の縮小、治癒等が体験談として多く報告されているとのことです。なぜこのような例が起こるのかの白畑教授の研究を紹介します。
ガン細胞の早い増殖、転移・浸潤、薬剤耐性、悪液質分泌、ガン遺伝子の活性化、染色体の不安定化など、ガン細胞の悪性の性質の維持に活性酸素が重要な働きをしているのではないかと最近考えられるようになってきました。一般的にガン細胞では正常細胞に比べて高い活性酸素レベルを維持しています。そこで、白畑教授は活性酸素を除去できる還元水がガン細胞にどのような影響を及ぼすかをさまざまな角度から検討されました。
ヒト肺ガン細胞株及びヒト子宮ガン細胞株を電解還元水(水を電気分解することで陰極側で得られる活性水素を多量に含む水)を含む血清添加培地で培養したところ、細胞内の活性酸素が消去されるとともに、ガン細胞の増殖速度の低下が認められ、長期培養すると、ガン細胞の形態が正常細胞のように変化した。
また、ガン細胞は軟寒天培地のような正常細胞が増殖できないような環境でもコロニーをつくってどんどん増殖する悪性の性質を示します。電解還元水を含む培地中ではガン細胞のコロニ−形成能が顕著に低下した。
ヒト肺ガン細胞株及びヒト子宮ガン細胞株を電解還元水を含む培地で約1年間培養したところ、テロメラーゼ(前記)の働きを阻害し、結果的に無限寿命のガン細胞を有限寿命の細胞にかえたものと推測される結果がえられました。しかし、途中で電解還元水から普通の超純水に帰ると、元の状態に戻りました。
(電解還元水をガン患者さんが飲む場合は、飲み続けることが重要であるとのことです。)
これらのことにより、電解還元水がガンの転移・浸潤を促進する物質の発現や活性化を抑制することが明らかになりました。また、ガン細胞は血管新生を促進し、ガン組織の急速な成長を引き起こします。電解還元水を高転移ヒト繊維肉腫細胞株に作用させると、ガン細胞内での血管新生を抑制できることがシャーレ(実験器具)内での実験で明らかになりました。
マウスにガン細胞を移植し、電解還元水を飲ませたところ、ガン細胞の増殖が抑制されました。このマウスを調べたところ、腫瘍免疫を活性化する物質の発現が促進されていました。また、ガン細胞を見つけて殺す細胞の活性も増大し、ガン細胞を抑制する物質の分泌も促進されていました。
このように、白畑教授の研究レベルでは、電解還元水はガンに効果があるという結果が出ています(但し、まだ臨床試験レベルではありません)。
次回は、糖尿病に活性酸素が関与しているというお話をします。
<参考文献>
『人間の体に「本当に良い水」はこれだ!!』九州大学大学院教授白畑寳隆/協和病院院長河村宗典共著p128〜p133 フォーシーズンズプレス発行
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