第30話「からだの隅々を洗うことができる」
「電解還元はなぜからだの隅々までを洗うことができるのでしょうか?」という質問がきました。
脳には血液脳関門というものがあり、脳細胞の機能を破壊する薬剤、毒素、神経伝達物質などが血液から脳へ移行していくことを厳しく制限しながら、いっぽうでは、ブドウ糖、アミノ酸、核酸成分などの栄養素を選択的に透過します。
これは主に、脳血管の内皮細胞の働きによります。油に溶けやすい脂溶性の物質や小さな物質ほどこの血液脳関門を通りやすい性質があります。したがって、ビタミンCのような水に溶けやすい抗酸化物質を脳に供給して脳細胞を保護したくても、大きすぎて血液脳関門を通過することができません。
しかし、すべての物質は水に溶けたかたちで全身に運ばれます。水だけは、毛細血管を通して、脳であろうと、骨であろうと、全身くまなくゆきわたることができるのです。
水に抗酸化性を持たせることができれば、全身の酸化状態を改善するのにきわめて有効です。そうした意味で、活性水素を吸着した金属ナノコロイドを含む電解還元水は理想的です。
心臓から血液が出て全身をめぐり、再び心臓に戻ってくるのに約40秒といわれています。コップの水を飲むとその水はまっ先に脳に供給され、ついで、全身にゆきわたるのに数分ですむといわれます。そうした物質は水以外に他にありません。水に溶け込んでいる物質は選択的にしか細胞内に取り込まれないのです。
腎臓は、1日に約180リットルの水を濾すといわれます。その水のほとんどは再び吸収され、一部が尿となって体外に排泄されます。なぜ、腎臓はそれだけ大量の水を濾すことができるのでしょうか。それは腎臓の細胞膜に水を選択的にすみやかに透過する水チャンネルといわれる通路があるからです。その水チャンネルの通路の大きさは0.3〜1.3ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)と極めて小さいので、0.3ナノメートルの水は透過できますが、その他の大きな物質は透過できないのです。
活性水素の大きさは。0.1ナノメートルです。そして、活性水素の運び屋である金属ナノコロイドの大きさは1ナノメートルあるいはそれ以下と推測されますので、水チャンネルを透過できるのです。
これに対して、ビタミンCやベータ・カロチンは分子量が水の10倍から30倍も大きいために、水チャネルを透過できないのです。つまり、ビタミンCやカロチンなどの還元作用を持つ抗酸化物質が侵入できない細胞であっても、水だけは平気で浸透していき、細胞に取りついた酸素を取り除き、安全なただの水に変えて排出してくれるのです。
<参考文献>
『人間の体に「本当に良い水」はこれだ!!』九州大学大学院教授白畑寳隆/協和病院院長河村宗典共著p37〜p40 フォーシーズンズプレス発行
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