あなたは、ご自分が亡くなった時の事を、想像したことがありますか?
「そんな!縁起でもない!」という声が聞こえてきそうですが、前もって準備しておかないと、遺産を相続する時に、遺族間で様々なトラブルが起こってしまうことが多いそうです。
このような相続の問題に詳しく、『相続の手続きハンドブック』という、小冊子を出版されている法律の専門家、行政書士の崎田和伸さんに、相続の問題について、教えていただきました。
■こんなにたくさんある!相続の手続き
- 行政書士って、どんなお仕事なんですか?
一言で言うと、書類作成の仕事です。遺言書とか、遺産分割協議書、契約書を作る、といったことをしています。
- 『相続の手続きハンドブック』の内容は、どういったものなのですか?
ご家族の誰かが亡くなった時に、残されたご家族はどのようなことをしなくてはいけないか?ということについて、解説しています。
- 相続する時、具体的には、どんな手続きをしなくてはいけないのでしょうか?
まず、亡くなった方の貯金や不動産といった財産を、「相続」しなくてはいけません。
さらに、行政機関への届け出などなど、細かいものを合わせると、20種類以上の手続きが必要なんです。
- 20種類以上!スゴイですね。
はい、それで、ご家族の誰かが亡くなったときに、こういった手続きで、一番困るのはお子さんなんですよね。
ほとんどの方が相続とか死亡後の手続きについてご存知ありません。
何もわからないうちに、周りの人に聞いたことだけをやって、気がつくと、やっていない手続がたくさんあって、二度手間になったり費用がかさんだりします。
手続の申請期限を過ぎて、不利益を蒙るパターンもあります。
そこで、イザということが起こる前に、あらかじめ人が亡くなった時に必要な手続きなどを、一通り知っておいて頂きたいと思い、この『相続の手続きハンドブック』を作ったんです。
■相続トラブルの例
相続をする時に起こりやすいトラブルについて、いくつか教えていただきました。
- テレビの中だけでなく、実際に起こっている相続トラブル
映画やテレビドラマ、あと、最近はやりの法律系の番組を見ていると、よく兄弟や親戚同士が骨肉の相続争いをして裁判沙汰になる・・・といった話が出てきますが、現実にこういったトラブルも起こっています。
こういったトラブルを回避するためには、財産を遺す人が、生前にちゃんと法的に定められた形式に基づいて遺言書を残すことが大事です。
故人から指定されたことは、皆さん、ほぼすべての方が従います。
- 亡くなった方が借金をしていた場合は、それも相続しなくてはいけない。
この他によくあるトラブルが、亡くなった方が借金をされていた場合、相続人の方はそれも相続しなくてはいけないんです。
もし財産よりも借金の方が多い場合は、逆に借金を背負ってしまうわけです。
そんな時、「財産放棄」という手続きをすれば、財産も放棄する代わりに、借金も引き継がなくても済むんです。
しかし、この「財産放棄」は、亡くなったことを知ってから3ヶ月以内に行わなければならないのですが、手続を知らずに3ヶ月が過ぎてしまって、結局多額の借金を背負ってしまう、というケースも起こっています。
- 各相続の手続きには、期限があることを、ほとんどの人が知らない。
「財産放棄」以外にも、相続には有利な制度がいくつかあるのですが、その存在をご存知なく、さらに知っていたとしても期限があることをご存知ない、という方がほとんどだと思います。
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法律の専門家にバックアップしてもらえば大丈夫
生前から亡くなった後の処理を法律の専門家に頼んでおけば、相続人同士の交渉はスムーズに進行して、無用の争いが起きる可能性が低くなります。
つまり、専門家があなたの遺言の執行者となることが可能なんです。
ちなみに、痴呆になる前に、手続の権限を委ねておく任意後見という制度もあります。
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