| 第4回 <背景 その3>
横田小児科医院の横田俊一郎先生の「育児不安と育児背景」から抜粋しました。今回は育児不安の背景の最終回です。
5つ目の背景は家族機能の問題に起因する不安が挙げられます。
望まれない妊娠や、女の子が欲しかったのに男の子が生まれた。離婚して一人で育てているお母さん、不景気を反映して経済的に困窮している家庭、未成年の母親、子供の数がとっても多い家庭などでは育児上の問題が多くなり、子育てに関する不安も大きくなることが理解できます。
また、夫婦喧嘩ばかりしている家庭、嫁・姑の関係がとっても悪い家庭でも子育てに支障が生じる可能性があります。
特にお父さんが非協力的で育児に無関心な家庭は、母親の不安を増強させる大きな要因であることがいろいろな研究で指摘されています。
これは父親の幼少時の育てられ方に起因していたり、仕事社会の中でとても子育てにかかわる時間、精神的余裕がないことも事実です。家庭に帰ったら奥さんに癒されたいと思っているお父さんも少なくないと思います。
最後、6つ目の背景として世間の情報や地域社会での問題に起因する不安が挙げられます。
お母さんの不安が世間の情報に起因したものであることは珍しくありません。
例えば、熱中症の危険がテレビで報道されると、少しでも熱が出ると熱中症ではないかと心配して病院を訪れる親子が後を絶ちません。
これも詳細を知らないお母さんにとっては当然の心配です。
視聴者の反応を考えずに行われる報道のあり方にも大きな問題はあると思います。
また、結婚して新しい土地に来たような場合、周囲に知り合いがなく、しかも子供が少ないような地域では、お母さんの不安が大きくなります。
封建的な土地ほどお母さんの孤立は起こりやすくなります。
現代のお母さんはコミュニケーションをとることが全般的に下手で、友達もすぐには作れないということが多いこともこのような孤立の傾向を強めています。
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